あなたは洗顔フォームや洗顔石鹸を選ぶとき、どんなところにこだわっていますか?
年齢を重ねた肌にとって、洗顔は大切なスキンケアのひとつです。
洗顔を軽んじると肌の乾燥はさらに進み、シワ・くすみ・シミといった年齢のサインだけではなく、さまざまな肌トラブルが起きやすくなってしまいます。
最近は、洗顔料にエイジングケア成分を配合したものも多数販売されるようになってきています。
洗顔料に配合されるエイジングケア成分のなかでも注目したいのが、アスタキサンチン。
美容液やサプリメントにも配合されているアスタキサンチンは、アンチエイジングに幅広く活用されています。
今回はそんなアスタキサンチンの特長や美肌効果などを詳しく解説しながら、アスタキサンチン配合の洗顔をご紹介していきます。
目次
アスタキサンチンの美肌効果とは
アスタキサンチンの美肌効果といえば、富士フイルムのアスタリフトシリーズを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
あのキレイな赤色の化粧水や美容液に含まれているのがアスタキサンチンです。
アスタリフトのTVCMのおかげで、年齢を重ねた肌に良いというイメージは浸透しているようですが、具体的にどんな効果があるのでしょうか。
アスタキサンチンはカロテノイドの一種
アスタキサンチンは、トマトのリコピンや人参のβ-カロテンなどと同じ、天然色素カロテノイドの一種です。
アスタキサンチンは赤色の色素を含んでいるので、アスタキサンチンを多く含有するカニやエビは茹でると赤くなります。
また、鮭の身やイクラが赤い色をしているのもアスタキサンチンの色素です。
アスタキサンチンは一般的な食品に多く含まれる身近な成分なのですが、安定的に抽出するのが難しいといわれていました。
1994年に日本の医薬品原料を開発するメーカーが初めて天然アスタキサンチンの工業化を実現したことで、アスタキサンチンはやっと商品に活用されるようになってきました。
アスタキサンチンを配合した化粧水・美容液・クリームには赤い色のものが多くありますが、着色料のせいではないので安心して使用できます。
アスタキサンチンの魅力は「抗酸化力」
カロテノイドは抗酸化作用が高い物質ですが、600種類以上あるカロテノイドのなかでも特に抗酸化力に優れているのがアスタキサンチンです。
アスタキサンチンには、抗酸化成分として有名なビタミンCの約6,000倍、ビタミンEの約1,000倍以上の抗酸化力があるといわれています。
抗酸化力とは簡単にいうと、身体を酸化させる活性酸素と闘うチカラのこと。
私たち人間のカラダは呼吸によって取り込んだ酸素を全身の細胞へと送り込んでエネルギーに変えていますが、この酸素を使う際に発生するのが活性酸素です。
活性酸素は本来カラダを細菌から守ってくれる物質なのですが、強いストレスや紫外線ダメージなどによって大量に活性酸素が作られると、カラダが酸化し、老化・生活習慣病・肌トラブルといった問題が悪化していきます。
アスタキサンチンはこうした活性酸素によるカラダや肌の酸化を抑えてくれる、頼もしい成分なのです。
抗酸化成分はアスタキサンチンのほかにも多数存在します。
たとえば細胞膜の内側で抗酸化力を発揮するビタミンEや、細胞膜の中心部で働くβ-カロテンなどがあります。
そうした抗酸化成分とちがって、アスタキサンチンは細胞膜の内側でも中心部でも抗酸化力を発揮することができるうえ、目・脳にまで入り込んで働いてくれることがわかっています。
アスタキサンチンは年齢肌におすすめの成分
抗酸化成分のなかでも最強レベルのパワーをもっているといわれるアスタキサンチン。
エイジングケア化粧品(アスタキサンチン化粧品)やサプリ(アスタキサンチンサプリ)などに配合されている注目の成分です。
年齢を重ねた肌にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。
シミ・シワ・たるみを防ぐ
紫外線は、肌を老けさせる最大の要因ともいわれます。
紫外線を浴びることで大量の活性酸素が生成され、肌表面を酸化させていきます。
肌の酸化によって代謝が衰え、シミ・シワ・たるみができやすい状態につながってしまいます。
また紫外線ダメージから肌を守るためにメラニンが生成されますが、ストレスや加齢などによって代謝が衰えているとターンオーバーが正常に行われず、メラニン色素を含んだ肌細胞が剥がれ落ちずに肌表面に残ってしまい、色素沈着してシミやそばかすになってしまいます。
さらに活性酸素は肌細胞を傷つけて、シワやたるみを悪化させます。
こうした活性酸素の働きを抑えてくれるのが、アスタキサンチンの高い抗酸化力。
アスタキサンチン配合のスキンケアアイテムを肌に塗布することで、紫外線ダメージによるシミ・シワ・たるみの防止・改善がめざせます。
コラーゲンを守って肌の弾力を保つ
コラーゲンは、私たちの肌の奥にある真皮にもともと存在する成分。
真皮層内では繊維状のコラーゲンがネットのように張り巡らされていて、そのコラーゲンでできたネットをエラスチンが繋ぎ止め、ネットのすき間をヒアルロン酸が埋めることで、肌のハリと弾力感が保たれています。
紫外線を浴びて活性酸素が大量につくられると、真皮内のコラーゲンがどんどん破壊されて、肌のぷるぷる感が減少。
シワやたるみができやすくなってしまいます。
抗酸化力の高いアスタキサンチンは紫外線からコラーゲンを守る働きをしてくれるので、若々しい弾力感やハリ感を保つのに大いに役立ってくれます。
肌の乾燥を防ぐ
アスタキサンチンには肌の保水力を高め、皮脂の分泌量を抑える働きがあることがわかっています。
余分な皮脂を減らしつつ潤いを与えてくれるので、乾燥肌の方、とくにインナードライタイプの方におすすめの成分といえます。
アスタキサンチン配合の化粧品を肌に塗るほか、アスタキサンチンを含有する食材やサプリを経口摂取することによっても、肌の保水効果が得られるといわれています。
アスタキサンチンの副作用は?
アスタキサンチンを肌に塗ることで重篤な副作用が出たという例は、今のところ報告がありません。
アスタキサンチンはエビ・カニなど食用の甲殻類に多く含まれる天然色素の一種なので、使用上の注意を守って使う分には安全です。
ただし、甲殻類アレルギーを持っている方は、化粧品に使われているアスタキサンチンの原料を必ず確認するようにしてください。
化粧品に使用されるアスタキサンチンはヘマトコッカス藻という藻類から抽出されたものである場合がほとんどなので、そういった製品であれば甲殻類に関するアレルギーを持っている方も安心して使用可能です。
安価過ぎる化粧品やサプリメントなどの場合、エビ・カニから抽出したものを使用している場合があるので気を付けてくださいね。
アスタキサンチン配合の洗顔の選び方
最近は、アスタキサンチン入りのスキンケア化粧品のみならず、洗顔料や洗顔石けんにもアスタキサンチンを配合したものが登場しています。
アスタキサンチンのパワーをより実感でき、なおかつ自分の肌に合った洗顔を選びたいものですね。
そこでここでは、アスタキサンチン配合洗顔を選ぶ際にこだわるべきポイントについてご紹介します。
吸収されやすいものを選ぶ
アスタキサンチンは抗酸化力が高く、エイジングケアに最適な成分ですが、分子量が大きいのでそのまま肌に付けても浸透しづらいという欠点があります。
せっかくアスタキサンチン入りの洗顔をしようしても、肌の角質層に届かないのであれば、抗酸化作用を期待することができません。
ですからアスタキサンチン配合の洗顔を選ぶ際は、アスタキサンチンを微細化したりナノ化したりしているメーカーのものを選んでください。
その他の抗酸化成分や保湿成分は入っているか
アスタキサンチンのほかにも抗酸化効果のある成分、または保湿効果のある成分が入っているものをおすすめします。
アスタキサンチンには前述の通り、肌の真皮にあるコラーゲンが破壊されるのを守ったり、うるおいをキープする働きがありますが、そんなアスタキサンチンのパワーをその他の成分がサポートしてくれるからです。
たとえば、抗酸化力のある成分としてはビタミンCやビタミンE、ビタミンCの浸透を高めた美白成分ビタミンC誘導体、保湿成分としてはヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド、アミノ酸、プラセンタエキスなどを一緒に摂るのがおすすめです。
もちろん化粧品メーカーが独自開発した抗酸化成分や保湿成分でも良いでしょう。
購入前に、商品パッケージやホームページを見て、どんな抗酸化成分や保湿成分が入っているかをチェックしてみてくださいね。
テクスチャーや添加物の有無もチェック
アスタキサンチン配合の洗顔料には、洗顔フォームタイプや固形石鹸タイプなどさまざまなタイプがあるので、毎日ストレスなく使い続けられるものを選びましょう。
洗顔に使用されている洗浄成分も、合成界面活性剤や石けん成分などがあります。
かつては、合成界面活性剤は肌によくない…といわれていましたが、最近は肌のバリア機能を守りながら汚れを落とせる界面活性剤も登場しています。
逆に、肌に優しいイメージの洗顔石けんのなかには、酸化防止剤などの添加物を配合したものもあるので、しっかりと成分表示を確認しましょう。
なにはともあれ、洗顔は、肌に必要なうるおいを守りながら古い活質などの汚れだけをすっきり落とせるものがベスト。
お試し購入やサンプル使用で、洗い上がりのスッキリ感、しっとり感もチェックしましょう。
アスタキサンチン配合の洗顔おすすめランキング2019
雑誌やテレビ番組でも注目を集めているエイジングケア成分アスタキサンチンを配合した洗顔料。
そのなかでも特に評価の高いおすすめを厳選してご紹介します。
アスタリフト モイスチャーフォーム
年齢を重ねた肌をすっきりと洗い上げる「赤のチカラ」といえばコレ!
女性に人気のアスタリフトシリーズの洗顔フォーム「アスタリフト モイスチャーフォーム」です。
この洗顔の特徴は、2種類の赤い成分アスタキサンチン×リコピン!
ダブルの赤いチカラがたっぷり入ったふわふわの泡で肌を優しく包み込み、くすみ肌の原因となりやすい古い角質や毛穴の汚れをしっかりと落とすことができます。
さらに、美容液などによく配合される水溶性コラーゲンもプラス。
肌表面にうるおいのヴェールをつくり、しっとりとした洗い上がりをもたらしてくれます。
使った方の口コミ
※個人の感想です。商品の効果効能を示すものではありません。
ドクターライン AHAリファインソープ モイスチャー
保湿美容液で洗顔するという発想で作られた、乾燥が気になる大人肌のための美容液石けん。
それが、「ドクターライン AHAリファインソープ モイスチャー」です。
アスタキサンチン、エンゾジノール、リピジュア(R)、セラキュート(R)、シルクエキスをはじめ、20種類を超える美容液成分を極限までたっぷりと配合した洗顔。
まるで保湿美容液でお手入れしたあとのような、内側からみずみずしさがあふれ出る素肌感をもたらしてくれます。
さらに、低刺激なピーリング効果が期待できるAHA(フルーツ酸)が、肌をいたわりながら毛穴の奥の汚れや古い角質をすっきりと落としてくれます。
使った方の口コミ
※個人の感想です。商品の効果効能を示すものではありません。
アスタキサンチン配合の洗顔の効果を高める方法
美容液や保湿クリームなど使われている、抗酸化力の高い成分アスタキサンチンで洗顔するなんて本当に贅沢ですよね。
せっかくプレミアムな成分で洗顔するのですから、しっかりと効果を実感したいもの。
そこでここからは、アスタキサンチン入り洗顔の良さを高めるポイントをご紹介します。
間違った洗顔をしていませんか?
アスタキサンチン配合の洗顔料を使用しているのに、いまいち実感がない…。
そんなときは、もしかするとあなたの洗顔の方法が間違っているかもしれません。
- 汚れを落とすためにゴシゴシと肌をこすっている。
- 入浴中に洗顔するときは、熱いシャワーのお湯を顔に当てている。
- 肌がすぐ脂っぽくなるので、何回も洗顔している。
上記のような間違った洗顔は肌への刺激となり、必要な皮脂まで洗い流してしまったり、肌表面を削り落としたりしてしまいます。
そうなると、肌のうるおいを守る角質層が乱れ、様々なトラブルを引き起こしてしまいます。
正しい洗顔を実践しよう!
基本の洗顔方法をご紹介します。
あなたの毎日の洗顔は大丈夫でしょうか?
ステップ①洗顔料を手にとる前に、まず手を洗う。
手に汚れや雑菌がついていると、洗顔料をうまく泡出られません。
ステップ②泡立てネットを使い、洗顔料をよく泡立てる。
きめ細かい泡をつくりましょう。
泡立てネットを使わない場合は、手のひらをくぼませた中に、洗顔料と数滴の水を入れて泡立てましょう。
ステップ③泡をTゾーンにのせて洗う。
泡で肌をマッサージする感覚で、Tゾーンやあごなど皮脂の多いエリアを洗います。
この時、指が肌に触れないように気を付けて!
ステップ④目もと・口もとは泡をのせるだけでOK!
乾燥しやすいエリアなので泡をのせておくだけで十分です。
ステップ⑤すすぎは「ぬるま湯」で20回以上。
湯温は35度前後、「ちょっと冷たいかな」と感じるくらいで十分です。
泡が肌に残るとトラブルのもとになるので、しっかりと洗い流しましょう。
ステップ⑥清潔なタオルで肌をおさえる。
水分を吸い取る気持ちで、肌を軽く押さえながら拭きましょう。
ステップ⑦なるべく早く保湿ケアを!
洗顔後はできれば1分以内に化粧水・乳液・保湿クリーム・美容オイルなどでしっかりと保湿ケアを行いましょう。
肌タイプ別・洗顔のコツ
脂性肌タイプ
皮脂の多いTゾーンを入念に洗う必要はありません。
皮脂を取り過ぎると乾燥がひどくなったり、また外的ダメージから肌を守ろうとした角質が厚みを増し、毛穴やニキビが目立つようになります。
乾燥肌・敏感肌タイプ
皮脂の分泌量が少ないタイプなので、洗顔料の泡を肌に軽くのせる程度で洗顔は十分です。
乾燥がひどい場合は、クレンジング(アスタキサンチンクレンジング)の洗い残りを落とすために、夜の洗顔時のみに洗顔料を使用しましょう。
洗顔後は化粧水とクリームをつけ、水分と油分を補うことをお忘れなく!
混合肌タイプ
皮脂の多いエリアは洗顔料でしっかり洗い、乾燥しやすい頬や目もとはサッと泡を載せたら洗い流すようにしましょう。
朝は洗顔料を使う?使わない?
最近は、「朝の洗顔時に洗顔料を使わない」という人も増えているといいます。
夜にきちんと洗顔しているからそんなに肌は汚れていないというのです。
たしかに、肌が荒れていたり乾燥がひどい場合には、一日に何度も洗顔料で洗うのはよくありません。
寝ている間に分泌された皮脂や汗が混ざり合って「皮脂膜」となり、肌表面をヴェールのように覆ってくれているのですが、洗顔料で洗顔すると皮脂膜まで洗い流されてしまうからです。
とはいえ、皮脂の多い人や、朝起きた時に鼻やあごなどが脂っぽくてベタつく人は、朝も洗顔料で洗顔することをおすすめします。
古くなった皮脂汚れが皮膚表面の常在菌によって分解されると、肌に悪影響を与える「変性皮脂」になってしまいます。
変性皮脂を放置しておくと、バリア機能やターンオーバーを低下させたり、毛穴の開きや肌あれなどの原因になるので、朝も洗顔料でしっかり洗顔する方が良いのです。
つまり、自分の肌状態を見て、使うかどうかを決めることが大事なのです。
食事やサプリでアスタキサンチンを補おう
アスタキサンチンは、食事やサプリメントの経口摂取でも肌への効果を期待できるといわれています。
アスタキサンチンの1日の摂取目安量は6mgなので、サプリメントを活用すると手軽にアスタキサンチンを摂取できますね。
一方、食事でアスタキサンチンを摂る場合は、その他の栄養素も一緒に摂れるというメリットも。
美しい肌はアスタキサンチンだけでできているわけではありませんので、野菜の栄養やたんぱく質などと一緒に摂ることで、相乗効果が期待できるでしょう。
アスタキサンチンはエビ・カニといった甲殻類、サケ・マス・イクラなどに多く含まれる成分。
とくに桜エビはアスタキサンチン含有量が多いので、いろいろな料理に活用してみてはいかがでしょう。
アスタキサンチンは健康維持にも役立つ
アスタキサンチンはその高い抗酸化作用によって、美容面でうれしい効果を発揮してくれますが、総合的な健康維持においても役立つ大切な成分であることがわかっています。
実際にアスタキサンチンにはどんな病気予防・改善効果があるのか、ご紹介していきます。
脳出血・脳梗塞・認知症への効果
活性酸素が体内で作用することによって、脳出血・脳梗塞・脳機能の衰え・認知症といったリスクが高まります。
アスタキサンチンが活性酸素を抑えることで、これらの症状の予防改善が期待できます。
血管の老化や動脈硬化への効果
アスタキサンチンは、コレステロールの一種LDLが活性酸素によって酸化して悪玉コレステロールに変化するのを防いでくれるので、結果的に、悪玉コレステロールが血管の壁について血管を老化させたり血管内に血栓ができるのを防ぐことができます。
ロコモティブシンドロームへの効果
ロコモティブシンドロームとは、関節・骨・筋肉の機能が衰え、日常生活に支障をきたす恐れがある状態のことをいいますが、アスタキサンチンはこの症状に効果的だといわれています。
その他にも
アスタキサンチンは筋肉痛や筋肉疲労の対策に効果があります。
また、自律神経のバランスを整えたり、血行を促進させたりするほか、抗炎症・抗アレルギー・抗がん作用にもアスタキサンチンは良い影響をもたらしてくれます。
まとめ
アスタキサンチンという美容成分を耳にするようになったのはここ数年のことではないでしょうか。
数ある抗酸化成分のなかでもとくにパワーのあるアスタキサンチンだからこそ、近年注目が高まってきているのです。
またアスタキサンチンは、年齢を重ねた人の美しさに役立つだけではなく、全身の健康を支えてくれる、すばらしい成分であることがわかりました。
アスタキサンチン配合の洗顔で素肌をお手入れしながら、日々の食事でも積極的にアスタキサンチンを摂り入れて、若々しい美しさをめざしたいものですね!
オールインワンアスタキサンチンもおすすめですよ!