ロスミンローヤルの副作用で胃痛や下痢が起きるって本当?

ロスミンローヤルは、シミや小じわを減らして肌の状態を整え、冷え性や肩こりをはじめとした女性特有の症状を緩和できると人気の女性向け保健薬です。医薬品のため、胃痛や下痢といった副作用も報告されていますが、しっかりと用法・容量を守って服用すれば健康へのリスクはほとんど気にすることなく利用できます。

ロスミンローヤルを飲むと胃痛・下痢・便秘に?

ロスミンローヤルを飲むと胃痛・下痢・便秘に?

ロスミンローヤルは、9種類の生薬成分を含む22種類の有効成分を配合した女性向けの医薬品です。健康食品であるサプリとは違い、効果を検証するための科学的な臨床試験が義務づけられている医薬品は、高い効果が期待できますが、そのぶん副作用のある製品も少なくありません。

ロスミンローヤルにも副作用のリスクがあり、飲み方によっては胃痛や下痢、便秘といった症状を引き起こす可能性があります。ただしロスミンローヤルは、第3類医薬品という副作用リスクがきわめて低い医薬品にカテゴライズされており、用法用量を守って服用している限り、重篤な副作用が起きる可能性はほとんどありません。

ロスミンローヤルは副作用リスクの低い第3種医薬品

医薬品は、効果の強い医薬成分が含まれているため、健康食品などに比べて副作用のリスクがあります。医薬品には、第1類・第2類・第3類という副作用リスクごとに3つのカテゴリーに分けられており、それぞれの副作用リスクに応じて販売方法が制限されています。

第1類医薬品は、とくに注意しなければならない副作用がある医薬品で、医師の処方箋がないと購入できません。第2類医薬品は、薬局などで購入できるものの、重篤な副作用のリスクがあるため、医師や薬剤師に相談した上で服用するよう推奨されています。

それに対して、ロスミンローヤルなど第3類に分類されている医薬品は、重篤な副作用が出る可能性が少ない医薬品としてカテゴライズされています。ネット通販やスーパーでの販売が許可されているほど安全性が高いため、ロスミンローヤルを飲んでも重い副作用の心配はまずないといえるでしょう。

食事をした後にロスミンローヤルを服用すると胃痛が起きにくい

ロスミンローヤルを食前・食間に服用すると胃痛が起きる場合があります。これは、胃の中に食べ物がないと、胃酸で溶けた有効成分が胃壁に直接触れて刺激を与え、胃を荒らしてしまうからです。

このため、ロスミンローヤルを服用するときは、胃が空っぽになっているときを避け、食後に服用するようにしましょう。どうしても食事をしている時間がないという場合は、牛乳1杯でもクッキー1枚でもいいので、何かを口にしてからロスミンローヤルを服用するとよいでしょう。

服用して起こる下痢や腹痛は好転反応の可能性も

ロスミンローヤルを服用すると下痢や便秘が起こる場合がありますが、これは副作用ではなく、東洋医学でいうところの「瞑眩」とよばれる好転反応の可能性があります。好転反応とは、体内に溜まった老廃物が薬の効果によって対外に排出されるときに起こる症状のことで、体が健康になりつつあるサインです。

ロスミンローヤルには、血行をよくして肌の新陳代謝を向上させる漢方由来の生薬が配合されています。その生薬の効能によって、体内に溜まった老廃物が対外に排出される過程で、下痢や便秘といった好転反応が起こる場合があります。

下痢や便秘の症状が持続したり悪化する場合は医師や薬剤師に相談しましょう

ロスミンローヤルを飲んだときに起こる好転反応の強さには個人差がありますが、多くの場合1~3日でおさまります。もし、継続して症状が現れる場合や、段々重くなってしまうようなときには、ただちに服用を停止して医師や薬剤師に相談し、登録販売者に連絡しましょう。

また、服用したあと皮膚などにかゆみや発疹が出る場合も副作用が疑われるので、服用をやめて医師などの診察を受けたほうがよいでしょう。

ロスミンローヤルの過剰摂取は下痢・吐き気・太ることもある?

ロスミンローヤルの過剰摂取は下痢・吐き気・太ることもある?

ロスミンローヤルは、生薬成分を配合した医薬品です。生薬成分の効能が適切に発揮されるように、それぞれの原料は最適な分量で配合されていますので、過剰に摂取しても効果が高まるようなことはありません。

それどころか、用量を守らず過剰に摂取すると、下痢や吐き気などといった予想外の副作用が起こる可能性があります。過剰摂取を続けると便秘になって太り易くなる場合もあり、体にさまざまな悪影響が出るので危険です。

過剰摂取するとさまざまな副作用の原因に

ロスミンローヤルには、センキョウ・ハンゲ・高麗人参・トウキ・シャクヤク・ソウジュツ・タクシャ・ブクリョウ・ローヤルゼリーといった生薬成分が含まれています。それらの生薬成分は、体内の水分量を整えたり血液の循環を助けたりする働きや、新陳代謝を促す働きがありますが、過剰に摂取すると胃腸障害を引き起こして下痢や吐き気を起こす原因になります。

また、ロスミンローヤルの過剰摂取を続けて慢性的な胃腸障害が起きると、体の消化吸収力が低下して便秘になり、体の中に老廃物が溜まってしまいます。便秘によって体内に老廃物が溜まると、新陳代謝が低下して脂肪が蓄積し、太りやすくなります。

過剰摂取を避けるためには1回ごとの用量をしっかり守ることが必要

ロスミンローヤルの過剰摂取で想定外の副作用を出さないためには、きちんと用量を守って服用しましょう。公式ページでも説明されているように、用量以上に服用しても効果は高くならないばかりか、副作用のリスクが高くなるだけで意味がありません。

また、ロスミンローヤルの用量は、1回3錠を朝・昼・夕の各食後の3回に分けて飲むように定められています。中には、1日9錠飲めばいいと勘違いして、2回分や3回分の分量を一度に服用してしまう方もいますが、このような飲み方をすると一時的な過剰摂取になって、思わぬ副作用が出る場合があります。

もし飲み忘れてしまった場合には、後で帳尻を合わせるのではなく、忘れてしまった分はそのまま抜いて1回3錠という用量を厳守しましょう。

ロスミンローヤルで白髪は増える

ロスミンローヤルで白髪は増える

ロスミンローヤルには、美白に有効な成分であるL-システインが含まれていますが、ネットの口コミなどを見ると、L-システインが含まれている製品を使うと、白髪が増えるという副作用があると書かれていることがあります。ここでは、ロスミンローヤルに含まれるL-システインが本当に白髪の増加と関係があるのか解説します。

肌のシミやくすみはメラニン色素が過剰生成されて起きる

そもそも肌のシミや黒ずみは、メラニン色素が肌に沈着することで起こります。メラニン色素は、表皮にあるメラノサイトという細胞によって生成される色素で、細胞のDNAを破壊する紫外線から肌を守る作用があります。メラニン色素は、肌を皮膚がんなどから守るために必要な物質ですが、過剰に生成されると、皮膚に色素が沈着してしまいシミやくすみの原因になります。

通常、メラニン色素は、肌のターンオーバーによって体外に排出されるため、色素沈着を起こすことはありません。しかし、紫外線などの刺激を肌が過剰に受けると、メラニン色素も過剰に生成され、ターンオーバーでも排出しきれず、色素が皮膚に蓄積して色素沈着が起こり、シミやくすみになります。

L-システインはメラニン色素を抑制して美肌にみちびく

L-システインは、肝臓の解毒作用や皮膚の代謝に関係しているアミノ酸の一種です。メラニン色素の生成を助けるチロシナーゼの働きを抑える作用があり、シミやくすみの原因であるメラニン色素の過剰生成を抑制します。また、すでに沈着してしまった色素を脱色する作用もあるので、シミやくすみを改善する効果が期待できます。

ただし、L-システインを摂っていても、ターンオーバーが正常におこなわれていないと、肌のシミやくすみは薄くなりません。L-システイン自体にも、ターンオーバーを正常化させる効果がありますが、しっかりと睡眠をとるなど、ターンオーバーが適切に促される規則正しい生活をおくるよう心がけることで、より効果的な肌トラブル対策が可能になります。

ロスミンローヤルに含まれている成分量では白髪にならない

L-システインは、肌だけでなく体内全体のメラニン色素を抑制するため、頭髪を黒くするために必要なメラニン色素まで抑制してしまう可能性も考えられます。実際アメリカの研究では、1日500mg以上のL-システインを摂取すると、毛を染める力が失われて、白髪が増えるリスクがあるという結果が出ています。

しかし、ロスミンローヤルの1日分の錠剤には、L-システインが160mgしか含まれていません。そのため、1日分の摂取量をしっかり守っていれば、白髪が増える可能性はほとんどありません。

ロスミンローヤルで生理周期の乱れが起きる?

ロスミンローヤルで生理周期の乱れが起きる?

ロスミンローヤルには、血行を促進し、冷え症を改善する作用をもつ生薬が多く含まれています。血行不良や冷え症は、生理不順や重い生理痛を引き起こす原因になるため、ロスミンローヤルを服用することで、生理トラブルの改善が期待できます。

ただし、ロスミンローヤルを服用した際には、血行がよくなる過程で経血量が増えたり、体内のホルモンバランスが変化したりして、生理周期に乱れが生じる場合があります。生理周期の乱れや経血量の増加といった副作用は、あくまで一時的なものですが、出血が長く続く場合などは、医師や薬剤師、販売店などに相談しましょう。

ロスミンローヤルを服用する際の注意点

ロスミンローヤルを服用する際の注意点

ロスミンローヤルは、医薬品です。そのため、服用するに当たっていくつかの注意点があります。以下に注意点をまとめてみました。

  • 用法・容量(1回3錠 / 1日3回)をしっかり守る
  • ロスミンローヤルの過剰摂取は、さまざまな副作用を起こす原因になるので避けましょう。

  • 食後に、ぬるま湯もしくは水と一緒にかまずに服用する
  • 空腹時の服用は胃を荒らす原因になりますし、ぬるま湯や水以外の飲み物と一緒に服用すると、薬の成分がうまく働かない場合があります。

  • 使用期限が過ぎた製品は服用しない
  • 使用期限が過ぎたロスミンローヤルを服用すると、体に悪影響をおよぼす場合があります。

  • 15歳未満の方は服用しない
  • ロスミンローヤルは、15歳以上の方が服用することを想定してつくられているため、15歳未満の方が使用すると薬効が効き過ぎるなどの副作用が出る場合があります。

  • 体調が悪いときは服用を避ける
  • 体調が悪いときに服用すると、薬効が出ない場合や、過剰に薬効が働いて体に悪影響を与える場合があります。

  • 体質によっては思わぬ副作用が起こる場合があるので、体に合わないときはただちに服用停止
  • ロスミンローヤルは、副作用リスクの低い第3類医薬品ですが、体質によっては極端な副作用が起きる場合があります。もし、そのような副作用が出た場合は、ただちに服用を停止し、医師の診察を受けましょう。

  • 過去に薬などでアレルギーを起こしたことがある方は医師や薬剤師に相談してから利用する
  • 過去にアレルギーを起こしたことのある方は、ロスミンローヤルに含まれる成分によってアレルギーを起こす可能性があります。服用する前には、必ずかかりつけの医者などに相談しましょう。

また、ロスミンローヤルを服用した際に尿が黄色くなる場合がありますが、これは体内に吸収されたビタミンB2の一部が尿で排出されるときに起こるものなので心配ありません。

ロスミンローヤルはお酒と飲んでも大丈夫?

一般的に、お酒を飲んだあとに薬を飲むことは避けるべきだといわれています。お酒と薬を一緒に飲んではいけない理由は、お酒に含まれるアルコールが薬の作用を強め、副作用のリスクを高めてしまうからです。ロスミンローヤルも、医薬成分を含むれっきとした医薬品なので、お酒と一緒に飲むと、飲み合わせによって体に悪影響をおよぼす場合があります。

アルコールが薬の代謝の邪魔をして副作用リスクを高める

通常、飲み薬の成分は、肝臓で代謝されて時間とともに効果を失っていきます。しかし、お酒と一緒に薬を服用すると、体内酵素がアルコールの代謝に利用されてしまうため、医薬成分が代謝されるまでの時間が長くなります。

薬が代謝されるまでの時間が長くなると、血液中に含まれる医薬成分の濃度が上昇し、薬の効果が強くなり過ぎて、想定外の副作用を起こすリスクが高まります。とくに肝臓が弱っている方がアルコールと一緒に薬を飲むと危険です。

飲酒時の服用は避け飲酒後はアルコールが代謝されるまで待ってから服用すると安心

ロスミンローヤルにはさまざまな医薬成分が配合されているため、お酒と一緒に飲むことで医薬成分の代謝が遅れて、副作用が出る可能性は否定できません。そのため、お酒と同時に服用するのは避けなければなりません。

また飲酒後に服用する場合でも、アルコールが代謝されるまでは、服用しないほうが安全です。ちなみに、アルコールが体内で代謝されるまでの時間は、355mlのビール1本で約2~3時間、2本で約4~6時間といわれていますので、アルコールを飲めば飲むほど服用するまでに時間をおく必要があります。

ロスミンローヤルは妊娠中・授乳中・病院に通っている場合は服用しても大丈夫なの?

妊娠中や授乳中の母親は、薬が母体や子どもに与える影響を気にする必要があります。普段の体調なら問題ない場合でも、ホルモンバランスが変化している妊娠中の体や、胎児・赤ちゃんには悪影響を与える成分が含まれている可能性があるからです。

その点、ロスミンローヤルは、妊娠中や授乳中の方でも安心して服用できます。ロスミンローヤルには、美肌や血行促進といった効能のほかに、「妊娠授乳期や病中病後などの栄養補給」という効能もあります。そのため、妊娠中や授乳中、病気の治療中という方でも服用できます。

妊娠中や病気の治療中の方は服用する際に必ず事前に医師に相談する

ロスミンローヤルは、妊娠中や授乳中に服用しても基本的に問題ありませんが、体質によっては母子に影響が出ることがあるので、使用する前には必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

また、病気やケガなどの治療で薬を処方されている方は、薬とロスミンローヤルの飲み合わせによっては、薬の効き目が弱まったり、強くなり過ぎたりする可能性があります。病気やケガで病院に通っている方がロスミンローヤルを服用する際には、妊娠中の方と同じように、事前に医師や薬剤師に相談しましょう。

ロスミンローヤルまとめ

ロスミンローヤルまとめ

ロスミンローヤルは、さまざまな美容・健康効果が期待できる医薬品です。健康上のリスクが少ない第3類医薬品に分類されているため、用法用量を守って利用する限り、副作用の心配はほとんどありません。

また、妊娠中や授乳中、病院に通っている方でもロスミンローヤルを服用することは可能です。ただし、体質や常用している薬との飲み合わせによっては、体に悪影響が出る場合があるので、事前にかかりつけの医者や薬剤師に相談してから使用するようにしましょう。