メルラインのニキビに効果がある成分とは?

繰り返す大人ニキビに効果的なメルラインには「肌にうるおいを満たしニキビができにく肌を作る保湿成分」と「ニキビの炎症を抑える抗炎症作用を持つ成分」の2種類の成分が含まれています。ここでは、メルラインに含まれる一つ一つの成分にクローズアップ。具体的にニキビ肌にどのように効くのか解説していきます。

メルラインの保湿効果がある成分

私たちの肌にとって保湿成分はなくてはならないものであり、保湿成分が不足すると肌が乾燥するだけでなく、肌が本来持つバリア機能が低下しニキビや肌荒れなど様々な肌トラブルを引き起こします。

メルラインがジェル状オールインワンにもかかわらず高い保湿効果があるのは10種類の保湿成分が贅沢に配合されているから。またメルラインはニキビができている状態でつけることができる化粧品なので低刺激成分にこだわって作られています。それではそれぞれの成分の特徴と働きを見ていきましょう。

水溶性コラーゲン

もともとコラーゲンは水に溶けにくく丈夫であるため化粧品に配合することは難しいという特徴があります。一方水溶性コラーゲンはコラーゲンの特徴であるらせん構造をそのまま低温で抽出したものであり、コラーゲンの効果は維持しつつも化粧品に配合しやすい状態にしたものを指します。

水溶性コラーゲンは動物の真皮から酵素を用いて低温抽出され、純度が高く粘性があり、保水力が高いという特徴があります。肌に塗って直接浸透するということはあまり期待できませんが、化粧品として肌に塗ることで肌表面に薄い皮膜を作って水分が蒸発するのを防ぐ効果があります。メルラインの高い保湿効果はこの水溶性コラーゲンの効果が特に大きいと言われます。

アセチル化ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は細胞と細胞をつなぐ役割を果たす成分で、たった1gで6Lの水分を保持できる優れた保水力があります。もともと人間の体の中にあるムコ多糖類という成分のことですが、加齢とともに減少し40代になると赤ちゃんの頃の半分にまで減ってしまいます。赤ちゃんの頃のプルプルもちもちだった肌が加齢とともにハリと弾力がなくなるのはこのためと言われます。

ヒアルロン酸には基本的に3つ種類があり、メルラインには全ての種類が含まれています。そのうちの1つがこのアセチル化ヒアルロン酸です。通常のヒアルロン酸と比較して2倍の保湿力があることから別名「スーパーヒアルロン酸」とも呼ばれています。水と混ざりやすい親水性と水と混ざりにくい疎水性を兼ね備えており湿度などの環境に左右されず肌表面のうるおいを一定に保つことができ、さらに親水性だけでなく親油性もあることから肌の皮脂膜とのなじみもよいことから長時間肌表面にとどまり効果を発揮できるという特徴があります。

メルラインのテクスチャーがさっぱりしているのにもかかわらずつけた後に肌がモチモチとした感覚になるのは、このアセチル化ヒアルロン酸の長時間うるおいを保つ効果のおかげです。

濃グリセリン

化粧品によく配合されている人気の保湿成分であるグリセリンの濃度は通常85%前後なのに対して、濃度を98%以上に上げたものを高純度グリセリンや濃グリセリンと言います。粘度が高く、肌を柔らかくする効果や保湿効果が高いのが特徴で肌荒れ防止に効果的です。また、敏感肌でも使える低刺激の成分でもあります。

通常のグリセリンも濃グリセリンを使いやすいように希釈したものなので品質そのものは変わりませんが、高純度グリセリンの方が高価であるため濃グリセリンがそのまま配合されているメルラインは贅沢な化粧品と言えるでしょう。

ヒアルロン酸

いくつかあるヒアルロン酸のうちの2つ目のヒアルロン酸。人間の肌内部の真皮層に多く含まれる成分で、メルラインでは主に肌表面でバリア機能を高める働きを果たします。ヒアルロン酸は粘性が高いのと分子が大きいことから肌に塗っても浸透しませんが、肌表面に水分の膜を作りバリア機能をサポートします。

加水分解ヒアルロン酸

メルラインに含まれる3つ目のヒアルロン酸。酵素などを使ってヒアルロン酸を加水分解したもののことで、超低分子で粘性が低いのが特徴。肌に直接浸透せず肌表面で働くヒアルロン酸に対して、加水分解ヒアルロンは浸透力が高く肌内部で水分を保持し働くという特徴があります。肌表面で働くヒアルロン酸と組み合わせて使用することで相乗効果が期待できます。

通常は自分の目的にあったヒアルロン酸が含まれているものを選びますが、肌のうるおいを保つために効果的な3つのヒアルロン酸全てが含まれているメルラインはまさに死角なしの保湿化粧品と言えるでしょう。

トレハロース

トレハロースという名前を食品で聞いたことがある人は多いでしょう。メルラインなどの化粧品に含まれているのは意外に感じるかもしれませんが、海藻やキノコ類にも多く含まれる糖類の一種であるトレハロースは優れた保水力を持つことでも知られています。

干ししいたけを水に入れただけでプルプルに戻るのはこのトレハロースのおかげ。以前は抽出が難しく高価な成分でしたが、近年は安定して大量に抽出できる方法が見つかったため、食品だけでなく化粧品や医薬品にも広く使われるようになった成分です。

細胞を保護しつつ水分をしっかりキャッチして保水する効果があるので、乾燥肌におすすめのメルラインには最適な成分。乾燥で脂性肌が悪化してニキビが発生することを抑えます。

BG

BGとはグチレングリコールのことで石油由来のアセトアルデヒドを合成して得られる粘性のある液体。グリセリンに次いで保湿効果のあると言われ、メルラインだけでなく化粧品には多く使われている成分です。

石油由来と聞くとなんとなくイメージが悪いですが、保湿効果と抗菌効果を持つ低刺激成分であり敏感肌の人でも安全に使用できる成分です。粘性があるもののグリセリンよりはさらっとしたテクスチャーでベタつかず使用感が良いのも化粧品に使いやすい理由の一つ。また、抗菌効果があるためメルラインに配合することで防腐剤のような効果も果たしています。

ステアロイルフィトスフィンゴシン

舌を噛みそうな名前ですが、ステアロイルフィトスフィンゴシンはセラミド3の化学名です。セラミドというと聞いたことがあるでしょう。人間の肌でうるおいを保っているセラミドは保湿効果が高いと言われる化粧品にはたいてい使用されており、セラミド1、2、3というように働きに応じて数字で分類されています。

その中でもセラミド3は特に保湿効果に優れた成分で、親水性と親油性があるため肌馴染みが良く浸透力が高いのが特徴。メルラインでも肌内部まで浸透して保湿効果を発揮する成分として配合されています。

抽出が難しく比較的高価ではありますが、敏感肌やアトピー肌にも安全に使用できる魅力的な成分です。また、加齢にともなう減少が著しいため、肌のターンオーバーのリズムを正常に整えるためにはメルラインで十分に補給しておきたい成分です。

トリメチルグリシン

トリメチルグリシンはアミノ酸の一種でベタインとも呼ばれます。タコやイカ、エビカニなど自然界に多く存在し、安定性が高い成分。保湿効果が高く化粧品やシャンプー、コンディショナーなどに広く使用されています。

食品やサプリメントに含まれているものは肝機能を高める効果や胃の調子を整える効果がありますが、メルラインなどの化粧品の場合は肌や肌に潤いと弾力を与えるという目的で配合されています。

特に乾燥時での保水効果が高いので感想が気になる時期にはもってこいの成分。肌をしっとりさせて皮膚をなめらかに整えます。敏感肌OKのメルラインに配合されていることからもわかるように低刺激で安全性の高い成分です。

1.2-ヘキサンジオール

1.2-ヘキサンジオールは水によく溶けて高い保湿効果、抗菌効果を発揮する成分です。保湿効果はグリセリンやBGなどと同等でなおかつ優れた抗菌効果がある成分なので、防腐剤を使用しない化粧品やパラベンフリーの化粧品の防腐剤の代わりとしてよく用いられます。

メルラインも肌に優しい化粧品として、防腐剤ではなくこの1.2-ヘキサンジオールを使用しています。メルラインの特徴とも言えるベタつかないさらっとしたテクスチャーなのにしっかりうるおって肌を守る効果は、加水分解ヒアルロン酸などの浸透力の高い成分と、水溶性コラーゲンやヒアルロン酸などの肌表面にとどまる成分をバランスよく配合しているから。

肌バリアを強化しながらニキビケアができるため敏感肌やアトピー肌の人にも使うことができます。メルラインは保湿力の高さだけではなく肌への刺激が少ない成分を厳選した結果、これらの10種類の保湿成分で構成されているのです。

メルラインの赤ニキビを抑える抗炎症成分

メルラインには2つの抗炎症成分が含まれています。そのため炎症が起きはじめた赤ニキビに塗ることで肌を落ち着かせることができます。対処療法的な作用にはなりますが、対処が難しい炎症を起こしている赤ニキビにつけても刺激が少なく安全に効果を発揮する優秀な成分です。

グリチルリチン酸2K

グリチルリチン酸は漢方の薬草である甘草の根に含まれる成分で昔から口内炎や喉の炎症を抑えるために使われていました。そしてこの抗炎症作用を化粧品や医薬品に応用したものがグリチルリチン酸2Kです。メルラインだけでなくニキビケア用化粧品にはよく含まれている成分です。

また、グリチルリチン酸2Kは通常化粧品を使うと肌が荒れてしまう敏感肌やアトピー肌の人でも使える低刺激成分でもあります。敏感肌や乾燥肌で化粧品選びに悩んでいる人でもメルラインは安心して使うことができるのです。

グリチルリチン酸2Kが含まれているメルラインを赤ニキビに塗ることで炎症を落ち着かせて症状を緩和することができますが、あくまでも対処療法であり肌質を根本から変えるものではありません。

水溶性プラセンタエキス

プラセンタとは「胎盤」のことで赤ちゃんが生きるために必要な栄養素を全て含んだ「命の源」といえる部分。人間以外の哺乳類は生まれてすぐに体力回復のために自分の胎盤を食べてしまうことからもわかるように非常に栄養豊富です。昔から医療面でも使われているプランセンタですが、近年その豊富な栄養素から美容面での効果も知られるようになりました。

プラセンタエキスにはニキビの原因菌であるアクネ菌を抑える抗炎症作用があるので、メルラインを塗ることで赤ニキビを落ち着かせることができます。またその一方で、アミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸など肌のターンオーバーを正常化するために必要な成分も多く含んでいます。一時的な対処療法だけでなく根本治療であるメルラインのニキビのできにくい肌作りにも一役買っています。

メルラインで効果が期待できるニキビ

メルラインに含まれる保湿成分と抗炎症成分は「大人ニキビ」に効果を発揮します。大人ニキビは主に生活習慣の乱れやホルモンバランスの乱れ、乾燥によるバリア機能の低下によって肌がダメージを受けることで発生すると言われています。保湿が足りない肌は自らを守るために皮脂を過剰に分泌し、分泌した皮脂が毛穴に詰まってニキビとなるわけです。

そのため大人ニキビが発生しやすいのは肌の中でも乾燥しやすいあごやフェイスラインが中心。メルラインの抗炎症効果で今できている赤ニキビを落ち着かせながら保湿効果で肌を乾燥させないようにすることで、ニキビの原因となる皮脂の分泌を抑えてニキビができにくい肌に改善していきます。

メルラインが効きにくいニキビ

一方、メルラインはいわゆる「思春期ニキビ」には効果が出にくいと言われます。思春期ニキビは主に思春期特有のホルモンバランスの変化(成長ホルモンや性ホルモンの増加)によって皮脂の分泌が増えて毛穴が詰まることで起こります。

そもため思春期ニキビができやすいのはもともと皮脂の分泌量が多いTゾーンが中心。乾燥が原因ではないためメルラインの抗炎症成分で一時的に赤ニキビの炎症を抑えることはできても、メルラインでニキビ発生の根本原因にアプローチできるわけではないため新たなニキビの発生を抑えることは難しいのです。

まとめ

メルラインには10種類の保湿成分と2種類の抗炎症成分が配合されており、肌のバリア機能を強化しつつニキビにアプローチすることができる敏感肌のためのオールインワンジェル。保湿に偏りすぎるとベタベタした使用感になりやすいですが、メルラインは保湿力が高い化粧品には珍しいさらっとした使用感が特徴で、ベタつきが苦手な人には最適なうるおい化粧品と言えるでしょう。